愛犬のスキンケア (愛犬の皮膚トラブル)

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犬との生活
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多くの飼い主さんが悩んでいる愛犬の皮膚トラブル。

これまでは、皮膚の炎症は薬剤で治療するのが一般的でしたが、現在は抗生物質の乱用を避ける必要性からも『スキンケア』を第一に考えるようになりました。

家庭でできるスキンケアを紹介します。

犬の病気で一番多いのは『皮膚炎』

美しい被毛は、健康のバロメーターですが、意外なことに愛犬の皮膚トラブルで悩んでいる飼い主さんは少なくありません。

犬の傷病ランキングでも一位は皮膚炎となっているようです。

犬に皮膚トラブルが多いのには幾つかの理由が考えられます。

ひとつには、もともと犬の皮膚が弱いことです。

犬の皮膚は人よりも薄く、とてもデリケートなのです。

そのために、どうしても皮膚トラブルが多くなります。

また、室内飼育の犬が増え気密性の高く空気の流れが少ない、そして一年中暖かい環境で暮らす犬が多いことも理由にあげられると思います。

全身を毛で覆われいる犬は湿気に弱い動物です。

皮膚が蒸れやすくなって細菌が繁殖しやすいのです。

ストレスが関係している場合もあります。

本来の犬の生活は群れで生活していた動物ですが、家庭では留守番をしている時間のほうが長いということも、ざらにあり、そのストレスが皮膚のあらわれることもあるようです。

その他にも、長寿犬が増えてきたことも関係していることでしょう。

免疫の低下も原因となりトラブルが起きやすくなるのです。

主な皮膚炎の原因

膿皮症 ブドウ球菌などの常在菌が過剰に増殖して起きる皮膚炎。

免疫力の低下やバリア機能の低下に伴い、赤くブツブツした丘疹(きゅうしん)や脱毛、フケ、かゆみなど様々な症状があらわれます。

マラセチア性皮膚炎 常在菌であるマラセチア菌が過剰に増殖して起きる皮膚炎。

強い痒み、赤み、べたつきなどがあり、皮膚が厚くなり、独特の臭いを発する。

マラセチア菌はカビの一種で、脂質を好むため、皮脂の分泌の多い犬種に発生しやすいです。

アレルギーによる皮膚病

アトピー性皮膚炎 皮膚のバリア機能が低下し、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が皮膚から体内に入ることによって引き起こされる皮膚炎。

痒みが強く、舐めたり咬んだり、引っ搔いたりして、皮膚が厚くなって黒ずんだりします。

耳、口の周り、指の間、足の付け根、下腹部などに生じやすいです。

今では動物病院でアレルゲンの検査も出来るようになり、愛犬がどんな食べ物にアレルギーを持っているのかが分かるので、そのアレルゲンを除いたフードを与えれば良いと思います。

犬の皮膚は人よりも薄い 

犬の皮膚も人の皮膚も『表皮』『真皮』『皮下組織』の3つの層で構成されています。

表皮は一番外側にある層で日光や暑さ寒さ、細菌などの外の刺激から体を守ったり、体内の水分が蒸発するのを防いだりしています。

この機能を『バリア機能』と言います。

犬は被毛に覆われて守られているため表皮は人の表皮よりもずっと薄いのです。

人の表皮は10~15層あって厚さも約0.2㎜ありますが犬の表皮は2~3層で被毛部の厚さは0.05~0.1㎜しかありません。

一方で被毛のない鼻鏡や肉球などは1.5㎜と厚くなり、皮膚が犬を守っています。

肘など頻繁に床などに触れて刺激を受けている部位は表皮が厚くなる傾向にあります。

毛がたくさん生えているために蒸れやすい

犬の表皮にはびっしりと毛が生えいます。

犬の毛穴からは長く太い上毛(トップコート)とたくさんの短い下毛(アンダーコート)が生えています。

表皮が薄い分、密集している被毛が皮膚の保護に役立つのですが、通気性が悪いために皮膚が蒸れやすく細菌が増殖しやすいと考えられています。

べっとりとした汗と皮脂で犬の体は汚れやすい

汗には2つの種類があります。

ひとつはエクリン汗腺から出るさらさらとした汗です。

人の全身に分布しているのはエクリン汗腺です。

毛穴とは別のところにあります、汗をかくことで体温を下げる働きがあります。

犬の体では肉球にしか分布していません。

もうひとつはアポクリン汗腺から出るべったりとした汗です。

アポクリン汗腺は人では脇の下など特定の部分にしか分布していませんが、犬の場合は全身に分布しており、毛穴と繋がっています

アポクリン汗腺から出るべたべたした汗と皮脂腺から分泌される皮脂が混ざるために、犬の体はべたつきがちで、細菌も増殖しやすいのです。

弱アルカリ性の犬の皮膚は細菌が繁殖しやすい。

人の皮膚は通常pH(ペーハー)約4.8で弱酸性に保たれています。

皮膚表面には様々な常在菌がいますが、皮膚が弱酸性であれば、皮膚トラブルを起こすほど常在菌が繁殖することはありません。

一方、犬の皮膚はpH6.2~7.8で弱アルカリ性です

細菌の多くは6~8で最も繁殖するため、犬の皮膚は人よりも細菌が繁殖しやすいのです。

弱アルカリ性の皮膚炎は痒みも強くでるようです。

皮膚トラブルが起きやすい部位と犬種

皮膚表面の湿度が高い部分

口の周り、眼の周り、股、お尻、お腹、耳などは、すべての犬種で皮膚トラブルが起きやすい部位です。

唾液、涙、排泄物などで皮膚表面の湿度が高いため、細菌が増えやすく、日光や寒冷、乾燥、熱などの外部からの刺激も強く作用しやすい。

通気性の悪い部分

指の間、顔や体のしわの間、耳の中、脇、股、などは、通気性が悪く常にこすりあっていて、炎症が起きやすく発見もしにくい部分です。

垂れ耳の犬種や、顔にしわの多い犬種、肥満傾向の犬は常にチェックが必要です。

乾燥しやすい部分

毛のない鼻や肉球は乾燥しやすい部分で、とくに歳をとってくると乾燥してひび割れが起きることもあります。

油分を補う必要があります。

内股、脇など毛が薄く地肌が見えるような部分は、冬の暖房でとくに乾燥しやすいです。

換毛期は特に手入れが欠かせません。

ホームスキンケア

ホームスキンケアは効果があらわれやすいです。

犬の薄くデリケートな皮膚を保護してるのは、びっしりと生えている被毛です。

しかし、被毛に覆われた皮膚は蒸れやすく、細菌が増殖しやすいという一面ももっています。

何もケアをしないでいたら、すぐに皮膚トラブルが起きてしまうでしょう。

そこで、ホームスキンケアが重要視されるようになりました。

家庭でできるため、愛犬の状態を観察しながら、毎日でき取り組みやすく、費用を抑えられます。

毎日ケアができるため効果が出ることが多いようです。

そして、飼い主さんがケアできるので犬種、年齢、環境、皮膚の状態、季節にあったケアが期待でき、予防にも目が届くようになります。

皮膚の蒸れをなくして過剰な常在菌を減らす。

生物の内外に日常的に存在している微生物(細菌)のことを『常在菌』といいます。

犬の皮膚表面にも常在菌は生息しています。犬が健康であれば何も問題を起こしませんが、犬の体調が悪かったり高温多湿な環境に居たりすると、過剰に増殖して、かゆみ、脱毛、発疹、フケ、ただれ、など様々なトラブルを起こすようになります。

ホームスキンケアでは、この常在菌の増殖を抑えることがメインになります。

下毛を処理したり、毛を短くしたりして皮膚の通気性を高め、シャンプーで常在菌の過剰増殖を抑え、皮膚トラブルを予防・改善します。

犬の皮膚トラブルの中には、常在菌の増殖を抑えるだけでは改善しないものもあります。

薬の服用の必要なもの、湿布が必要なもの、アレルギーがあるもの、それぞれに合った治療も必要になります。

しかし、皮膚の通気性がよくなってじょうの増殖が治まれば、それだけで痒みが軽減するなど、皮膚の状態はかなり改善します。

薬が欠かせなかった犬がケアを併用するようになって薬が不要になることもあります。

皮膚のトラブルの場合、原因や病名がはっきりしないものも多く、薬で改善しても、再発するものも少なくないです。

皮膚の状態を確かめる。

目で見て、手で触れて毎日の皮膚チェックで小さなトラブルも見逃さない。

毛をかき分けて状態をチェックしましょう。

要注意な部位は、耳の外側と内側に付け根。

口周り、股、お尻など、唾液や涙、排泄物などで汚れやすい部分。

足の付け根や尻尾の付け根などの擦れやすい部分。

顔のしわが多い犬種はしわを広げてしっかり見ましょう。

皮膚のトラブルはちょっと見ただけでは分かり難いところにできやすいものです。

健康な皮膚は白っぽいピンク色をしているものです。

赤く腫れていたり、ぶつぶつができていたり。

フケが多いなど確認するように習慣付けましょう。

ブラッシングも毎日するようにし、毛のもつれを徹底除去。

毛玉になるほど放置していると、その部分が蒸れやすくなり、トラブルの原因になりかねません。

毛玉のあるままのシャンプーをすると益々絡まり皮膚が蒸れて常在菌が増殖するようになります。

被毛と皮膚の健康のためには定期的なシャンプー

もちろん洗いすぎも良くありませんが定期的なシャンプーは必要です。

被毛の汚れはもちろん、古い角質や余分な脂質、過剰に増殖した常在菌を洗い流し皮膚を清潔にするとともに保湿の必要な成分を皮膚に浸透させます。

シャンプーも、抗菌シャンプー、角質溶解性シャンプー、保湿性シャンプー、止痒性シャンプー、と様々な種類があるので、愛犬の皮膚の状態に合ったものを使いましょう。

人間用のシャンプーは洗浄力が強すぎるので使わないようにします

シャンプーをする場合にも注意が必要で爪を立ててごしごしと洗ってはダメです。

しっかりと泡を立て地肌を優しくマッサージをするように洗います。

シャンプー後は、タオルドライをして、ドライヤ―でしっかりとかわかします。

湿ったままでは常在菌の格好の住処になってしまいます。

まとめ

犬がアレルギー❓

などと言われそうですが、医療の進歩とともに今では簡単に血液検査で知ることが出来ます。

フードもアレルゲンフリーとうたうものも多く出ていて愛犬に合ったフードも必ず見つかると思います。

皮膚のトラブルになると長い付き合いになってしまうことが多いように思います。

愛犬が痒みに耐える姿を見るのも辛いものです。

アレルギー性のもの以外にも述べてきたように、ホームスキンケアで効果の期待できる方法はいくつもあります。

予防とチェックを兼ねてブラッシングを毎日してください。

良い愛犬ライフを🙂

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