飼い主として果たすべき責任とは
① 安全の確保
飼っている犬の安全を守るのは飼い主の責任です。
犬が迷子になる原因の大半は、飼い主の不注意やアクシデントです。
犬の放し飼いは、動物愛護管理法や各都道府県の条例に基づき原則禁止されています。
散歩中などの外出先では、どんなアクシデントに遭うか分かりません、ノーリードで迷子にさせてしまうのは飼い主の落ち度といっていいでしょう。
きちんとリードを付け「おいで」のコマンドで呼び戻しができるようにしつけておくことも重要なことと思います。
② 迷子にしないために
犬は雷や花火などの大きな音が苦手なようです。
パニックになって、外に飛び出してしまわないように対策をしておくといいと思います。
僕の周りでも雷の音に反応して逃げてしまい帰って来なくなってしまったという話はよく聞きます。
もっと酷いというのか可哀想なことがありました、一階の屋根が屋上になっているところで飼われていた犬が雷に驚いてフェンスを飛び越え二階から落ちてしまい亡くなってしまったこともありました。
外で飼っている場合には首輪が緩んでいないか、鎖などが錆びてもろくなっていないか定期的に点検しましょう。
檻で飼っている場合には、扉が壊れていないか保守点検をする、また扉の開け閉めのときに飛び出さないように注意が必要です。
犬が徘徊する原因になる点をもう一つ、それは繁殖行動などの性ホルモンが関係しているものが多くあります。
去勢手術や避妊手術をしておくと発情期の徘徊などの行動を抑えることができます。
去勢手術、避妊手術のメリットは他にもあり、生殖器の病気や性ホルモンによる病気のリスクの軽減になります。
そして、雄犬では人に対する攻撃や他の犬に対して喧嘩をすることも少なくなります。

③ 人と動物の共通感染症(ズーノーシス)について正しい知識を持つ
人と動物の共通感染症と言ったり動物由来感染症と言ったりします。
世界では約150種類以上が確認され、そのうち約60種類以上日本でも発生しています。
とはいえ、あまり神経質になるほどではなく、ごく一般的な衛生対策を守れば、ほとんどの病気は予防できます。
1 口移しやキスなど過剰な接触をしをしない。
2 犬や猫を触った後と、飲食の前には手を洗う。
3 排泄物は直ぐに片付け、処理後は手を洗う。
4 犬や猫の健康と衛生的な飼育環境を保つ。
④ 高齢犬について
医療の進歩と食生活や生活環境の改善により、犬の寿命は年々延びています。
高齢になると視力、聴力、臭覚などの感覚が衰え動きも鈍くなり寝てる時間が長くなります。
老いに伴い様々な症状も現れ、介護が必要になることも。
認知症の症状を示したり、異常な食欲、無駄吠え、徘徊、不適切な排泄など様々です。
身体的な問題はかかりつけの獣医師とよく相談しましょう。
また、介護グッツも色々なものもあり、それぞれに合う物を使用しましょう。
⑤ 住宅密集地での飼育
命あるものである犬の適切な飼育に責任を負い、犬の生態、習性や生理を理解して愛情を持って接することが大切です。
住宅密集地(集合住宅を含む)で飼育するには、人との距離や犬との距離が近く様々な価値観や感情がある社会の中で、適切な飼育に関するルールが必要となります。
色々な配慮に人と犬が調和し快適な居住環境の維持向上、共生できる基本的なルール作りが必要です。
近隣住民に迷惑をかけないのは基本中の基本です。
鳴き声や糞尿の処理など、飼い主としての最低限の務めはきっちり守りましょう。
屋外で飼うときの注意点
① 暑さ寒さの対策やノミ、蚊の対策、抜け毛が風で飛ばないような対策。
② 隣家との境界付近には犬小屋を置かない、外を歩く人に反応して吠える場合は植え込みを作るなどや犬小屋の配置場所の配慮をする。
③ 散歩や遊ぶ時間をたっぷり設け犬とのコミュニケーションを十分にとるようにしストレスを与えないようにしましょう。

室内飼育の際の注意点
① 室内で飼うと人と接する時間が長くなります、そのことで良い面と悪い面があります。
犬は人の感情を良く汲み取ります、なので常に穏やかな気持ちで接するように家族間でも心掛けましょう。
② 室内の温度管理はとても重要です。
暑さ寒さのストレスにさらさないように配慮しましょう。
知人でブレーカーが上がりエアコンが止まってしまい、熱中症で亡くなってしまったことがありました。
エアコンを使っても十分足りるアンペア数なのかを専門家に診てもらうことをお勧めします。
③ 床材の配慮。
フローリングなどで滑って関節を痛めるなどの事故も起きることがあります。
カーペットを敷くなどして歩きやすくしてあげましょう、カーペットを敷くとハウスダストやダニの温床になるので掃除をこまめにして清潔にしておきましょう。
④ 事故の防止
犬は色々な物を口にします。観葉植物や電気製品をかじることは当たり前と思っていた方がいいくらいです。
届かないように高い所に移動する、また高い所にあるものが落ちてこないようにする配慮を心掛けましょう。
もう10数年以上前のことですが、僕のところで大型犬を飼っていました、ある日500mlのペットボトルを飲み込み亡くなってしまいました。
その他にも、飲み込んでしまったという事故は本当によくあります。
注意をし過ぎるということはないので徹底的にチェック、とにかく犬は口に入る物には無頓着のように思います。

散歩時に気を付けること
① 散歩時には必ず糞尿の処理をしましょう、糞は家に持ち帰り処理をしてください。
② ノーリードで遊ばせない
散歩のときだけでなく、公園などにおいても必ずリードを付けてください。
家の子は大丈夫は大丈夫ではありません、交通事故に遭う、人に危害を及ぼす、他の犬に対してケンカをする、ケンカを止めに入った人を噛んでしまうことも考えられます。
大型犬が子供に対して、じゃれただけでも大けがになりかねませんし、このような事故が後を絶ちません、どうしてもフリーで遊ばせたいという場合にはドッグランを上手に活用しましょう。
これから犬を飼い始めるまえに
まずは、衝動買いをしない。
今の状況で飼うことができるのか、家族全員の同意があるのか、十分に世話をすることができるのか、飼育環境は整っているのかなどを、よく検討してください。
犬のことを勉強し本能や習性を良く理解してください。
不妊去勢手術の重要性を理解し適切な時期を向かえたら実施する。
住環境に適した犬種を選ぶ。
鳴き声、抜け毛、臭い、これらのことで近隣住民から苦情などのないように適切に管理してください。
まとめ
ペットの犬は社会生活の中の一員です。
他人の方の迷惑や危険にさらすことのないように心掛けましょう。
そして、丈夫で健康に長生きしてくれても15年前後です、たくさんお出かけして、たくさんの思い出を作ってください。
良い愛犬ライフを🙂
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