犬の病気とケガについて 中編

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犬との生活
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心臓・血液

① 僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症をはじめ、心臓病になった犬には咳がみられます

乾いたような感じのする咳は、夜中から明け方にかけて集中することが多く、重症の場合は夜通し続きます。

症状が進行すると、湿った感じの咳が止まらなくなったり、鼻水をたらすようになったり、呼吸困難や発作が起こります。

呼吸困難になった犬は酸欠になり、唇や舌がチアノーゼ(青紫色)になり、発作を起こして倒れることもあります。

基本的には完治は難しい病気であり、投薬を続けることが必要です。

病気と上手く付き合って行くことで進行を抑えることができますので、早期発見・治療がキーポイントになります。

② 動脈管開存症

動脈管とは、胎生期の肺で呼吸をしていない時期に必要だった大動脈と肺動脈をつなぐ管のことです。

通常、動脈管は生後2~3日で閉じてしまいますが、それが開いたまま残っていると、血圧の高い大動脈から肺動脈へ血液の短絡が生じ、心臓に負担をかけます。

これを動脈管開存症といい、先天性疾患の代表的なもののひとつとなっています。

症状が軽いと5、6歳になるまで症状が出ないまま過ごし、その後、呼吸困難や貧血、運動能力の低下などの心不全の症状がみられます。

先天性の異常が重い場合は、生後1~2ヶ月で重い呼吸困難や元気消失、食欲不振などを起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

③ 免疫介在性溶血性貧血

溶血性貧血とは、赤血球が正常の寿命よりははるかに早く血管内や脾臓、肝臓、骨髄などで破壊されることによって生じる貧血です。

この免疫介在性の場合は、何らかの原因によって自己の赤血球に対する抗体が産出され、免疫メカニズムによって引き起こされる病気です。

メスはオスの2~4倍の発症率といわれています。

症状は貧血などの一般的なものに加え、発熱、血尿、黄疸などが挙げられます

免疫抑制剤を用いて治療を行います。

治療は数ヶ月間続ける必要があり、この間はとくに免疫力の低下による感染症や免疫抑制剤の副作用に注意をしなければいけません。

多くのケースで回復しますが、重度の場合は予後が悪い傾向にあります。

骨・関節

① 椎間板ヘルニア

椎間板とは椎骨と椎骨の間に存在し、それらをお互いに連結しています。

椎間板の中心にはゼリーに似た骨髄があり、周囲を繊維組織でできた繊維輪という構造が取り巻いています。

その骨髄が繊維輪内に漏出することで、繊維輪のみが押し上げられて脊柱管内に突出するものと、骨髄神経を圧迫することにより椎間板ヘルニアは発症します。

内科的療法と外科的療法があり、前者は比較的軽度の場合に行います。

もしそれで改善しない場合や、重度の場合は外科的治療が施されます。

② 膝蓋骨脱臼 (パテラ)

膝蓋骨とは膝に上にあるお皿のことで、これらが正常な位置からズレてしまっている状態を言います。

程度は様々で、足を伸ばしたときにだけ外れて直ぐに元に戻るという比較的軽度のものから完全に内側に脱臼したまま、というものもあります。

脱臼すると地面をしっかりと踏むことができずに、スキップをするような歩き方をします。

内側にずれている場合を内方脱臼、外側にずれている場合を外方脱臼といいます。

原因は大きく分けて、骨折などのケガにより膝蓋骨が衝撃を受けたために起こる後天的なものと、生まれつき膝周辺の筋肉や骨の形成異常によって脱臼してしまう先天性のものがあります。

先天性の場合は遺伝が大きく関係しています。

老犬になってから徐々に症状が現れたり、子犬のころから症状hが現れたりするなど、発症の時期は犬によって異なります。

無症状のものから、重度になると歩行困難になってしまうものまで、その症状によってグレードに分類することができます。

一度脱臼してしまうと癖になり、一時は治ったとしても、何らかの拍子に再度脱臼してしまうこともあるので、充分注意をしてあげましょう。

フローリングなど滑りやすい床材を使用している場合にはカーペットやマットを敷いてあげましょう

【症状・状態のグレード】

グレード1

膝蓋骨の位置は正常。足を伸縮させて指で押すと脱臼する。

グレード2

膝蓋骨の位置は不安定。膝蓋骨を曲げると脱臼し跛行する。

指での修復が可能。

グレード3

常に脱臼している状態。指で修復可能だが、すぐに再脱臼する。

グレード4

常に脱臼している状態。指での修復が不可能。大腿骨や脛骨変形が進み、重度の場合は腰を落とした状態で歩行する。

③ 股関節整形不全(HD)

大型犬に良く見られる遺伝性の強い疾患ですが、小型犬にも発症します。股関節を形成する骨や軟骨に異常が起こり、寛骨臼が正常に育たなかったり、変形してしまう病気です。

痛み、跛行、腰を振るような歩き方などの症状が特徴で、遺伝的要因と環境的要因があるとされています。

いずれにしても負担を掛けないように体重管理や環境改善などの配慮が大切になってきます。

日頃から滑りやすい床は避ける、間接に負担がかかるような運動はやめるなど、そのちょっとした配慮が予防につながります。

④ レッグ・ぺルテス病

1歳以下の若齢犬にみられ、大腿骨骨頭への血液の供給不足で変形や壊死が起こる病気です。

痛みと跛行を示し、放置しておくと筋肉が萎縮して後々ずっと跛行するようになってしまいます。

通常は片側に症状が現れますが、左右両側に発症することがあります。治療には壊死した骨頭の切除を行います。

こうすることで偽関節が形成され、正常に歩行できるようになるのです。

内科治療でも効果がみられることがありますが、進行性であるため最終的には外科治療が必要になるようです。

⑤ 関節炎

階段や坂道の昇り降りを嫌がるようになった、歩くのを嫌がる、足を引きずるようになった、運動をしたがらない、前肢と後肢のそれぞれの立ち幅が違っているなどの症状がみられます。

だんだんと進行していくうちに肢が強ばったり、歩き方がぎこちなかったり、跛行や筋肉が硬直してくるなどの症状がみられます。

さらに進行してくると足が大きく腫れたり、動かすたびに骨が軋むような音が聞こえたりするようになります。

原因は、様々ですが肥満や過度な運動の繰り返しによって発症することが多いようです。

まとめ

今回は、心臓・血液と骨・関節のことを書いてきました。

僕の肌感覚では、椎間板ヘルニア 膝蓋骨脱臼は多いように思います。

そしてこれらの疾患は痛みを伴います。

愛犬にとっても飼い主さんにとっても辛いです。

繰り返しになってしまいますが、早期発見、早期治療がお互いの負担をも軽減になります。

普段の観察力を身に付けて、少しの変化も見逃さないようにしましょう。

もちろん病気やケガにならないのが一番ですが、なってしまった場合でも今は医療の進歩で完治も期待ができます。

良い愛犬ライフを🙂

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